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日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

日高みついし昆布をおしゃれに楽しめるショップ「ナナクラ昆布」が2018年4月20日、札幌市中央区の市電「ロープウェイ入口」電停前にオープンしました。

日高みついし昆布をおしゃれにパッケージした商品を販売してきたほか、「だしBAR」として、昆布出汁や昆布菓子など、昆布を使ったイートイン・テイクアウトメニューを提供してきた同店。代表の木村真依子さんに、「ナナクラ昆布」直営店にかける思い、楽しみ方をお聞きしました。

節目の年に念願の店舗をオープン

皆さんは、市販されている昆布にどんなイメージをお持ちでしょうか? 大量の昆布が入った大きな袋に大きく「○○昆布」と書いてあるパッケージかもしれません。いまだにメジャーな昔ながらの売り方ですが、一方で若者向けにパッケージをおしゃれにし、手軽に昆布を食べられるようにと、商品開発やブランディングに挑戦してきたのが「ナナクラ昆布」の木村さんです。

▼「ナナクラ昆布」代表の木村真依子さん
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

1953年に新ひだか町三石で創業以来、日高みついし昆布の昆布漁と昆布販売店を営む「木村七蔵商店」の4代目である木村さん。大学生の時、祖父から商売をやめたいという話を聞き、いつか昆布で商売をすると決意しました。2015年、29歳で起業を果たし、初代(曽祖父)の名前からとった「木村七蔵商店」にちなみ、「ナナクラ昆布」という屋号をつけました。

しばらくは自宅兼事務所を拠点とし、催事での出店を中心に営業を続けてきましたが、自分の伝えるコンセプトをお客さんにわかってもらいたい、商品価値の分かる人に提供したい、ブランドを確立したいとの思いから、2018年4月、念願だった実店舗をオープン。それは、「ナナクラ昆布」誕生からちょうど3年の節目でもありました。

▼元雑貨店を改装しオープンした「ナナクラ昆布」
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

おしゃれなショップで、おしゃれに昆布出汁を提供

「ナナクラ昆布」直営店は、お店がそもそもおしゃれ。女性が好みそうな、カフェのようなおしゃれなデザインで、バーカウンターのように座席が用意されています。

「だしBAR」としては、一晩水出しした根昆布と煮干しを翌朝にじっくり火を入れて丁寧に煮出したスタンダード出汁「ナナクラ昆布出汁」(税込216円)、それに鰹節をドリップして風味を加えた「カツオ出汁」(税込346円)があります。

▼煮出して作る昆布出汁は「だしBAR」の看板メニュー(料理風景:ナナクラ昆布提供)
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

日高みついし昆布は合わせ出汁に向いていて、煮干しやカツオが喧嘩することなくうまくマッチ。また、塩味が強めなのでカツオ出汁に一番合うのだそうです。お客さんの目の前で、コーヒーのようにドリップして実演提供するのもおしゃれです。

▼コーヒーのようにおしゃれにドリップする(ナナクラ昆布提供)
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

また、近所の「cooking class kotaki」に依頼して作ったオリジナル昆布ボーロや、トースターで焼いてサクサクにした香ばしい焼き昆布も提供しています。出汁も含め、すべてのメニューはテイクアウトが可能です。

▼昆布ボーロとナナクラ昆布出汁
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

▼やみつきになる美味しさの焼き昆布(ナナクラ昆布提供)
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

今年の夏には「梅昆布アイス」(390円)を提供。北海道産クリームチーズのアイスに抹茶、炒り昆布、干し梅、金粉をかけ、サクサク焼き昆布を添えたアイスで、リピーターが続出するほど好評でした。今後は、長沼あいすと開発した、昆布に合うオリジナルアイスを使い、通年販売する予定です。

▼好評だった夏季限定「梅昆布アイス」(ナナクラ昆布提供)
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

店内には、「これが昆布?」と驚くこと間違いなしの、おしゃれなクラフト素材のパッケージが並びます。根こんぶ、極細こんぶ、刻みこんぶ、だしこんぶのメイン4品は、どれも手に取りやすいサイズです。ギフトパッケージも用意されていて、北海道土産や内祝いとして道外に持っていくお客さんが多いそうです。

▼店内に並ぶおしゃれな商品
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

▼根こんぶ、極細こんぶ、刻みこんぶ、だしこんぶ
日高昆布をおしゃれに味わうという新発想―藻岩山麓「ナナクラ昆布」

ショップには地元の人を始め、観光客も多数訪れており、中にはカナダ、香港、インドから昆布を求めてやってきたこともあるのだとか。海外向けにネット販売していることもあり、ナナクラ昆布は海外にも徐々に広まってきています。

「おしゃれなひとはだしをとる」がわかる店に

「特に若い人を中心に、昆布出汁をとることはおしゃれという新しい価値が根付いてほしい」と話す木村さん。そのためにも、「ナナクラ昆布」ブランドをおしゃれに、店舗もコンセプト通りおしゃれに、自分自身もおしゃれにしていこうと考えています。また、昆布塩やお茶漬けなどの商品開発をしつつ、講座を開いて、おいしい昆布出汁のとり方を若いママさんに教えていきたいと意欲的です。

昆布のおしゃれな楽しみ方、味わい方を提案してくれるショップ「ナナクラ昆布」。あなたもぜひ、ぷらっと遊びに行ってみてください。昆布に対するイメージががらりと変わると思いますよ。

ナナクラ昆布
所在地:札幌市中央区南19条西14丁目2-23 No.6サイトウビル1F(市電「ロープウェイ入口」電停前)
電話:050-5328-1394
営業時間:11時~17時(月曜・日曜・祝日は定休)
公式サイト

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