旅する

下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

知床半島の斜里町ウトロ側の観光名所の一つ、オシンコシンの滝。国道334号沿いにあってアクセスも良いため、年間を通じて数多くの観光客が訪れます。

そんなオシンコシンの滝。実は上から見下ろせるってご存知でしたか? しかも、かつて知床八景の一つだったオシンコシン展望台も近くにあるのです。今回は、知る人ぞ知るオシンコシンのもう一つの楽しみ方をご紹介します。

初歩編:オシンコシンの滝を見上げる

下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

日本の滝100選および知床八景のひとつであるオシンコシンの滝の一般的な楽しみ方は、国道334号沿いの駐車場に車を止めて、売店を横切り、階段を上って滝の中ほどまで近づくというもの。

標高約70メートル、幅約30メートル、落差約50メートルの滝は、途中から流れが二つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれてきました(オシンコシンの語源は、アイヌ語で「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」)。

【動画】動画で見る夏のオシンコシンの滝(下から)

▼冬のオシンコシンの滝はまた表情が変わる
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

【動画】ライトアップした冬季のオシンコシンの滝

水が流れ落ちる大きな音と水しぶきを感じながら、正面の大瀑とともに記念撮影するというのがメジャーな楽しみ方ですが、観光客が多い場所で落ち着けないという方。知る人ぞ知る場所にご案内します。もっとディープにオシンコシンを楽しみましょう。

上級編:オシンコシンの滝の上へ

下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

オシンコシンの滝やオシンコシン崎付近は、オホーツク海に切り立つ断崖。かつては、滝の上を経由する旧道(現在は町道オシンコシン道路)がメイン道路で、オシンコシンの滝は崖の上から見下ろすのが一般的でした。オシンコシンの滝の下を通る国道334号は、オシンコシントンネルとともに後に建設されたものです。

▼旧道
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

旧道オシンコシン道路へは、オシンコシンの滝からオシンコシントンネルを経てウトロ側に少し進んだところに交差点があり、ここを5分ほど登っていきます(オシンコシンの滝の下からは直接登っていけません)。崖崩れなどの影響で、通行止めが続いてきましたが、2016年春からオシンコシンの滝の上にあたる滝見橋まで通行できるようになりました(冬季は通行止め)。

▼車両は滝見橋手前まで
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

▼人はさらに60メートルほど進める
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

車両は滝見橋手前までですが、観光客は橋を越えてさらに60メートル付近まで進むことができ、オシンコシンの滝と国道334号とオホーツク海を一望できます。

▼人の通行止めのところからオシンコシンの滝を見る
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

この滝見橋は1964年竣工で、レトロ感ある橋。この橋の下を流れる清流、チャラセナイ川(チャラッセナイ川)こそが、オシンコシンの滝に流れ込む河川になります。橋のすぐそばが滝の頂上になっており、川の水が二手に分かれ、滝となって流れ落ちていく様を見ることができます。

▼滝見橋
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法 下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

▼滝見橋の上流側
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

▼この先はオシンコシンの滝
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

上から見ると、オシンコシンの滝を見上げる観光客も見つけられます。向こうからこちらのわたしたちを見物しているようで変な気持ちになりますが、実際は見つけられていないでしょう。

▼オシンコシンの滝を見上げる観光客の姿も
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

滝見橋手前に小さな駐車スペースがあり、ここから見下ろすオホーツク海の青さにも驚きです。断崖で柵がないので、落ちないように気を付けてください。

▼オホーツク海の眺望も
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法 下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

【動画】動画で見る、上からのオシンコシンの滝

かつての知床八景のひとつ「オシンコシン展望台」へ

オシンコシンの滝を上から見下ろすだけが、町道オシンコシン道路の魅力ではありません。滝見橋から少し戻り、分岐を右に曲がってみましょう。

少し進むと広場があり、「知床八景」の看板が残っています(ヒグマ出没注意)。そこには「オシンコシン展望台」の名が付されています。現在、斜里町の知床八景にオシンコシン展望台は含まれておらず、オシンコシンの滝が替わりに入っています。

▼草原が広がる広場は知床では珍しい
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

▼オシンコシン展望台
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法 下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

オシンコシン展望台からは、ウトロ方面の海岸線を眺望できます。三つの岬が確認できますが、手前から順に弁財崎、亀の形に見えるチャシコツ崎、そしてプユニ岬。奥には知床連山が続きます。

下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

オシンコシン展望台は手入れがなされておらず、生い茂る木々の合間から覗くという程度になります。実はこの展望台よりも開けていて眺望の良いところがあります。来た道を戻り、国道334号との交差点を目指して下っていきましょう。

下っていく途中、開けた場所を通ります。オシンコシン展望台より標高は下がりますが、左手にはオシンコシン崎、手前に湾が広がり、奥には弁財崎と知床連山が確認できます。

▼坂の途中の展望スポット
下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法 下から見るか?上から見るか?オシンコシンの滝をディープに楽しむ方法

以上、旧道である町道オシンコシン道路の楽しみ方をご紹介しました。有名な知床八景のひとつオシンコシンの滝を上から見下ろし、かつての知床八景のひとつだったオシンコシン展望台からウトロの海岸を見渡す。オシンコシンの滝は知ってるよ、何度も行ったよ、もっとディープに楽しみたい、という方におすすめです。

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。