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明治41年創立!不思議な世界が広がる小樽の穴場「中野植物園」

明治41年創立!不思議な世界が広がる小樽の穴場「中野植物園」

「中野植物園」と書かれた門をくぐり抜け、ひとたび足を踏み入れると「植物園に来た」ということも忘れてしまうような不思議な世界が広がる。

まずは恵比寿さまがお出迎え。

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続いて現れるのは、タイムスリップしたかのような遊具や、洗い場。

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順路を進むと、森深いゆるやかな坂道が奥へと導いてくれる。 大きな梨の樹からこぼれおちた完熟した梨たちが、道端に転がり、甘い香りを放つ。

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苔の絨毯、石の階段、樹木のトンネルを抜けていくと、赤、青、黄色のペンキに塗られた懐かしの想い出の世界にスリップしたような遊具が自然の中に佇む。

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中野植物園のはじまり

こちらの中野植物園は現在のご主人2代目の中野平八郎さんの父、初代中野鹿蔵さんが1908年(明治41年)に創立した私設植物園。

創立時はリンゴの原種をはじめとする樹木もあったとのことだが、植林や整地を行い、当時、馬を飼っていた人たちがその餌となる草を刈り取る場として利用していたそう。15,000坪もある広大な敷地の樹木、花、自然の見事さに、訪れてくる友人、知人らがお茶代を置いていくようになり、お庭の整備に使ってほしいという要望が増え、ならばもっと多くの方に見ていただこうということで、植物園として入場料金をいただき、開放することにしたそう。

その当時、手宮には「横浜植木」の支所があり、そちらで苗木を注文し、北海道ではあまり流通してなかった樹木を植えたことから、中野植物園では道内で他に見られないような品種がいくつかある。中でも「ノムラ」という種類のもみじや、「いろはもみじ」、「八重の藤」は珍しいという。

春には桜の下で花見も行われ、一緒に来る子どもたちも楽しく遊べるようにと、遊具をたくさん置くようになった。 しかし戦時中は鉄製品の不足から、遊具も資源として回収され、その台座だけしか残っていないものもあり、小樽で戦争の痕跡を少なからず感じる希少な場でもある。

あなどれない標高150mの山「源山」

中野植物園の森林脇に「グランド・源山」と書かれた看板がある。 なんと植物園内にはグランドも、山もあったのだ。 グランドは看板には貸し切り料金2000円と書かれており、きれいに整地されたスペースは小運動会やレクリエーションにはぴったりのスペースだ。

そして、どうしても気になる「源山」の看板。登ってみると標高150mのその山頂には観音像もあり、山登り気分を味わうことができる。そして驚いたのが、山頂付近がミニガレ場となっていたのだ。 登山時間、おおよそ15分の「源山」あなどれない。

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花や紅葉もおすすめ

6月には「八重の藤」が見事に咲き誇る。 こちらの藤は「棚」に垂れるのではなく、自然の樹にワイルドに絡まるのも魅力の一つ。 北海道では見かけることがほぼない「八重の藤」、シーズン中にぜひご覧いただきたい。

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おすすめはオールシーズンという中野植物園には、たくさんの団体やグループが訪れ、園で貸出を行うジンギスカン用のコンロ、焼き台、鍋を利用し、お花見、観楓会を行うそう。 遠くからの方にも嬉しい貸し出しセット。ただし、焼く食材は自分で用意してくださいとのこと。小樽市内の市場で新鮮食材を仕入れてみるのもいいかも。

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これだけの敷地面積に広がる樹木の数々はその紅葉ぶりも圧巻だ。 訪れた10月中旬には坂の上の部分が色付いていたが、これから全体的な見頃を迎えるという。気温が10度を下回ると一気に色が変わるそう。 明治創業の私設植物園、その中に広がる不思議な空間、レトロな遊具が紅葉に彩られる姿は、見逃せない。

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中野植物園は、毎年夏季期間のみ営業している。クローズは雪が積もるまでとのこと。 白い中野植物園も見てみたいが、それ以外も季節毎、違う顔を見せる中野植物園は、どのシーズンも必見だ。

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中野植物園
所在地:小樽市清水町26-30
TEL:0134-23-3468
開園時期:4月上旬から積雪まで
開園時間:毎日9:00~17:00
入園料金:大人200円、小人100円

筆者について

なかつ☆えりこ

なかつ☆えりこ

小樽には色々な色があります。春夏秋冬、朝昼晩、色んな場所で色んな色。色と一緒に色々な小樽を覗いて見てください。小樽生まれ、小樽育ち、途中いなくて、再び小樽在住のライターです。小樽の色々、色んな時を見ていますが、いまだに毎日色んな発見&感動をくれる街、小樽「イエーイ」。