イクラのソフトクリーム?道の駅あかいがわの気になるメニューの真相

ある日、某SNSから飛び込んできた情報。なんでも「イクラソフト」なるソフトクリームを販売している道の駅があるらしいというのです。イクラソフトとはこれまた、いかにも奇をてらった、話題先行の、つまりはおいしくなさそうなイメージ。画像を見れば、本当にソフトクリームの上にイクラの粒がたくさん乗っているように見えます。果たして真相は如何に!? ということで北海道ファンマガジン、突撃取材です。

イクラソフトの正体は、甘~いアレ!

▼道の駅あかいがわ

情報によれば、イクラソフトが売られているのは余市郡赤井川村の「道の駅あかいがわ」。2018年4月にリニューアルオープンした、大きくてきれいな道の駅です。入ってみると、平日の昼間ながらたくさんの人で混み合っています。さて、お目当てのイクラソフトはどこにあるのでしょう?

▼道の駅内にある「キッチンメープル通り」

奥の方にある「キッチンメープル通り」というお店で取り扱っているとのことでした。さっそく注文してみます。

▼イクラの粒に見えるものとは?

出てきたのが、これ。よくよく見てみると、イクラよりも色が茶色がかっている気がします。恐る恐る、食べてみました。すると、甘い! イクラとは全然違う、優しい甘さが口いっぱいに広がります。この粒の正体は、なんとメープルシロップが粒状になったものなのでした。

▼メープルソフト(税込350円)

ちなみに、商品名は「メープルソフト」。間違って「イクラソフトください」と店員さんに告げても、きっと怪訝な顔をされるだけです。

それにしてもソフトクリームはくどくなくちょうどいい濃さで、口の中ではじけるメープルシロップとよく合います。ボリュームもあって、大満足。よく考えてみれば道の駅があるのも通称メープル街道と呼ばれる国道393号線沿い、販売しているお店の名前も「キッチンメープル通り」と、いろいろヒントはあったのですね。

他にもおいしいものたくさん

▼広くて開放的な道の駅あかいがわ

改めて見渡してみると、気になるものは他にもありました。まずは「あかいがわジェラート」。ソフトクリームを食べたばかりですが、おすすめを注文してみました。

▼ここでしか食べられないジェラートが

おすすめされたのは「ゆきさやか」という商品。一見、普通のバニラ味に見えます。

▼ゆきさやか(シングル税込350円)

食べてみてビックリ。なんとお米が入っています。「ゆきさやか」とは、地元赤井川村で作られているオリジナルのお米の名前。そのゆきさやかと山中牧場の牛乳をブレンドしてできたのが、このジェラートなのです。お米の粒をしっかりと感じるジェラートながら、不思議と違和感はありません。むしろクセになる食感で、あっという間に食べてしまいました。

▼人気のパン屋さん「うららベーカリー」

さらに気になったのが、いい匂いを漂わせているパン屋さんです。なんでも、商品の売れ行きを見ながら常時ここで焼き上げているようで、朝から行列ができるほど人気なのだとか。

▼いかにもおいしそうな顔立ちのパンたち

道産の小麦を使用しているのはもちろん、いちばん人気だという「関野DIY農場パスタソースとまとピザ」(写真左下、税込110円)をはじめ「コロポックル村の無添加ベーコンサンド」(写真右下、税込270円)や「永沼農園ブルーベリージャムとカスタードのコラボデニッシュ」(写真上中央、税込200円)など、商品名からも地元食材を使用していることが分かります。思わずあれもこれも買ってしまいたくなりそうです。

▼冬季は休業予定の「農産物直売所」

また、道の駅のお楽しみといえば、やはり地元で採れた新鮮な野菜でしょう。道の駅あかいがわでは、本館の横に農産物直売所があり、朝から新鮮な野菜や果物の数々が並びます。これを目当てに訪れる人も少なくないようで、取材に訪れた時にはすでにたくさんの野菜が売り切れになっていました。

イクラソフトという話題性に惹かれて訪れた道の駅で、おいしいもの、珍しいものをいろいろ発見することができました。ここでしか味わえないものも多く、わざわざ足を延ばしてでも訪れる価値大いにあり。ぜひ近くを通った際は、立ち寄ってみてください。

道の駅あかいがわ
所在地:北海道余市郡赤井川村字都190番地16
電話:0135-34-6699
休館日:月に数日程度(11月~4月)、産地直売所は11月~4月休業予定
開館時間:8時半~18時(5~10月)、9時~17時(11月~4月)
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