旅する

本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

小樽から稚内まで続くオロロンライン。そのオロロンライン上の、稚内市街地へと向かうあたりを車で走っていると、道路脇に白い鳥居が見えてきます。ところが、ただぽつんと鳥居が立っているだけで、神社らしきものはそこからは見えません。目の前に広がるのは、ただただなだらかな丘の斜面だけです。なんとも気になる光景に、思わず車を降りて散策してみました。

坂ノ下神社はどこにある?

もう少し詳しい場所からご説明しておきましょう。場所は道北。オロロンラインを北上していくと、ノシャップ岬へと続く道道254号線との分岐点があります。分岐点から稚内市街地へと向かって、そのままオロロンラインを走っていると、すぐ右手に白い鳥居が見えてきます。

▼道路脇に立つ白い鳥居
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

よく見ると、鳥居の隣には「坂ノ下神社」と書かれた看板のようなものが。しかし、見渡す限りやはり神社らしきものは見当たりません。そこで、もう少し離れた場所へ移動し、道道254号線から眺めてみました。

▼道道254号線から見てみると
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

すると、写真の右上、丘の中腹に、同じく鳥居らしきものが見えるではありませんか。ちなみに写真の左下に、ちらりと道路脇の白い鳥居の頭部分が写っているのも確認できるでしょうか。再び近づいて丘の斜面を見ると、中腹へと続く道がちゃんとあるのでした。これはもう、登るしかありません。

▼丘を登ってたどり着いた場所
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

道は大きく折れ曲がっていて意外と距離があり、目的の場所にたどり着く頃には軽く息切れするほどでした。下から見えた鳥居の奥には、赤い屋根の社が建っていました。これが看板に書かれてあった、坂ノ下神社です。

▼思いがけず、なかなかの絶景が
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

鳥居の裏側に回ってみると、なんと利尻富士が見えました。鳥居と利尻富士、そこに広がる空と海、思いがけず美しい光景に出会えて、少し得した気分です。

龍神沼の伝説と、その真相

ところで、坂ノ下神社のすぐ横には、何やらいわくありげな沼が横たわっています。

▼透明度ゼロの暗い沼
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

不思議な存在感があり、どうにもこうにも気になります。後々調べてみたところ、龍神沼という名前の沼だということでした。昔からある沼らしく、いくつか伝説も残っているようです。その中のひとつに、興味深い伝説がありました。

▼海の向こうの利尻島と繋がっている!?
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

昔、材木屋が付近から切り出した材木を沼に入れておいたところ、数日後、ひとつ残らず消え失せてしまいました。ところがその材木が、海を隔てた利尻島の姫沼に浮かんでいたというのです。つまり、竜神沼は底なし沼で、姫沼と繋がっているのだ、と。

▼本当に底なし沼なのか!?
本当に底なし?利尻島とつながってる?稚内の「龍神沼」伝説

竜神沼は底なし沼なのか、否か。実は答えはすでに出ています。竜神沼は、残念ながら底なし沼ではありません。以前、全国放送のテレビ番組で取り上げられ、調査したところ、水深3メートルほどしかなかったということでした。

とはいえ、丘の中腹に建つ坂ノ下神社と竜神沼は、そんな伝説が残っていてもおかしくない独特の雰囲気を醸し出しています。利尻富士が見える絶景にも出会えるので、近くを通りかかったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【動画】伝説の龍神沼

取材協力
稚内市役所観光交流課
所在地:北海道稚内市中央3丁目13番15号
電話:0162-23-6468
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】