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見応え十分!桜の時期だけ入れる貴賓舎「龍雲閣」

編集部
Written by 編集部

【新ひだか町】 二十間道路桜並木。毎年5月上旬になると直線距離約7kmに渡り道路の両側に桜が花を咲かせる。毎年多くの人が訪れる道内有数の桜名所だ。この道路を存分に楽しむには車で始点から終点まで走ってみるというのがベストなのだが、終着点近くに歴史的に貴重な建造物があることをご存じだろうか。

「龍雲閣」というのだが、実は桜が咲く頃、しずない桜まつりが開催されている期間中だけ、なんと無料で一般開放しているのである。興味ない人は通り過ぎてしまうだけかもしれないが、実に趣のある建物なので、一見の価値ありである。

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敷地はフェンスで囲われている。建物は明治41年着工・翌年竣工した一部二階建ての木造建築物。北海道では珍しい建物だが、なぜこの場所にそんな古い建物があるかというと、当時ここは御料牧場であり、宮中御料馬の生産や軍馬の拠出をしていた。そのため、皇族や高官たちを迎える機会が多かったという。こうした背景から、格式高い二層御殿造りの貴賓舎が建築されるに至ったのだ。

さて、建物内部に入るには正面の入口で靴を脱ぎ、透明の袋に入れて持ち歩くことになっている。その後来館者受付で名前などを記入する。パンフレットも置いてあるのでそれを見ながらまわると楽しめるはずだ。各部屋にガイドの方がいて、尋ねれば丁寧に説明してくれるのもありがたい。

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見応え十分!桜の時期だけ入れる貴賓舎「龍雲閣」
旧御料牧場事務所
1階には、実際に使用された家具や食器、馬具など当時のものが展示されている。順路としてはその後二階へ上がり、御座室と控室・欄干のある眺望の良い場所へ進む。ここから生馬神社や旧御料牧場事務所を眺めることができるのだ。さすがにこの眺めは印象深い。さらに特筆すべき点として、館内には狩野探幽の屏風、谷文晁の掛け軸、あの伊藤博文の揮毫軸「七言絶句」、名付け親である伊藤博邦の揮毫額「龍雲閣」などが展示されており、いずれも国宝級だ。

二十間道路桜並木は桜名所として人気が高いが、ただ桜を楽しんで終わりというのではなく、龍雲閣見学を通してこの地域一帯に明治から続く歴史を垣間見ることができた。一年に一度、桜の季節だけの開放である。一度訪れてもらいたい。

見応え十分!桜の時期だけ入れる貴賓舎「龍雲閣」
龍雲閣
新ひだか町静内御園
新ひだか町しずない桜まつり実行委員会 0146-43-2111
※見学無料
※しずない桜まつり開催期間中のみ一般開放

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