トンネル出口から出てくる列車を見てみよう!「青函トンネル撮影台」

【知内町】 世界最長の海底トンネルといえば青森県と北海道を結ぶ53.85kmの青函トンネルだ。列車に乗って青函トンネルをくぐるときは、明るくなれば「北海道に入った」と、暗くなれば「青函トンネルに入った」と、トンネルに出入りする瞬間に感激する。では、その瞬間を外から見られないかと思ったことはないだろうか。そんな人のために、北海道側にはトンネルを出入りする列車を見れる「青函トンネル撮影台」というポイントがある。


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青函トンネル撮影台は、青函トンネルの北海道側の出口を見ることができる展望台。知内駅からほど近い国道228号沿い・知内町湯の里地区に展望台が設置されているが、トンネル出入口まではなんと700mほどの距離があるのが難点。国道沿いではあるが耳を澄ませば、ゴーッと列車がトンネル内を走行する音を聞くこともできる。列車が青函トンネルから出てくる様子を見ると、ようこそ北海道へ!と言いたくなるに違いない。

撮影台には、青函トンネルの北海道側出入口を通過する特急列車の上り下り両方向の時刻表が掲示されているので、何分待てばいいのかわかる。また展望台には、2010年頃に一部屋根が付けられリニューアルしたので雨天時も安心だ。この区間を普通列車が走ることはないが、特急列車、貨物列車の出入りを見ることができる。長大編成の寝台特急が出入りする瞬間は鉄道ファンにも人気がある。2016年3月に北海道新幹線が新函館まで先行開業すると、新幹線車両がトンネルを出入りする雄姿も見られることとなる。

ちなみにこのトンネル出口は、正確には青函トンネル北海道側出口ではなく第1湯の里トンネル(全長約1.2km)の出入口だ。ここから1km強南西側の沢に青函トンネル出入口があることになるのだが、両トンネルをつなげるコモナイ川橋梁にはコンクリートシェルターがかかっており外に出ることはない。したがって、ここが青函トンネル北海道側出口を出入りする列車を見ることのできる場所と言うことになる。

観光協会により近年よく整備されており、夏にはアジサイの花がきれいに咲くことでも知られる。鉄道好きには是非一度訪れていただきたい場所である。