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鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

北海道の南に位置し、太平洋に面した鹿部町は「海と温泉(いでゆ)のまち」として知られ、自然の恵みをたっぷりと感じられる場所です。四季折々の海の幸も魅力ですが、今回は源泉が30カ所以上もあるという温泉にスポットを当ててご紹介。何やら、鹿部温泉の由来となった言い伝えもあるようで……。

鹿も癒やされる豊かな温泉地

鹿部温泉の歴史を辿れば、実に1661(寛文元)年にまでさかのぼります。現在の青森県である津軽からこの地を訪れた伊藤源五郎は、温泉で傷を癒やす一頭の鹿に遭遇しました。鹿島明神信仰者であった源五郎は、ここに温泉場を設置。1881(明治20)年に四代目を襲名した伊藤源五郎は、開拓使から浴用鉱泉の免許を得て営業をしていたと言われています。

鹿部温泉が珍しいのは、源泉が30カ所以上もあるということ。そのため、旅館それぞれに源泉を確保しており、それぞれに少しずつ泉質が異なります。

▼旅館に設置された源泉(温泉旅館鹿の湯)
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

泉質が少しずつ異なるということは、効能も異なるということ。鹿部温泉を訪れる際は、旅館ごとの泉質と効能までチェックして、自分に合った温泉を選ぶのも楽しいかもしれません。それでは、実際にどんな温泉旅館があるのか、紹介していきましょう。

日帰り入浴もできる旅館いろいろ

温泉旅館 鹿の湯

まずは、鹿部温泉と共に歴史を歩んできた「温泉旅館 鹿の湯」です。まさに四代目伊藤源五郎が営業していた浴場がそのはじまりで、様々な経緯の後、1920(大正9)年に旅館として誕生しました。

▼長く地元で愛されてきた鹿の湯
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

鹿の湯の泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復など、たくさんの効能があるとされており、肌に優しい湯が人気です。

▼庭園風の露天風呂も好評だとか
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

温泉といえば、やはり食事も楽しみのひとつ。この旅館自慢の料理がずらりと並びます。

▼地元の食材中心なのがうれしい
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

地元の食材を中心に、新鮮なお刺身やたこしゃぶなど、海の幸が豊富。鹿部町ならではの自然の恵みをたっぷりと堪能できます。

▼温泉と食事を堪能して部屋でほっとひと息
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

【動画】鹿の湯の温泉に入ってみた

温泉旅館 鹿の湯
1918年(大正7年)創業、こんこんと湧き上がるかけ流しの温泉は肌に優しく、ほのかに磯の香りが漂う庭園風露天風呂も好評。
所在地:北海道茅部郡鹿部町字鹿部58
電話:01372-7-2001
営業時間:13時~20時
休日:不定休
料金:大人500円、子ども300円、幼児100円
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
適応症:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・健康増進・虚弱児童・慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・やけど・動脈硬化症
公式サイト

温泉旅館 吉の湯

次に紹介するのは、こちらも老舗の「温泉旅館 吉の湯」です。

▼鹿部漁港の前にある吉の湯
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。弱塩泉でラドンを含み、腰痛や肩こり、アトピーなどにも効果的なのだとか。

▼味わい深い浴場もいい感じ
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

また、入浴後は湯冷めしにくいと評判です。

▼肌がすべすべになりますように!
鹿も温泉で癒された?! 1661年の記録が残る歴史ある温泉地「鹿部温泉」

温泉旅館 吉の湯
弱塩泉でラドンを含む同温泉は腰痛、肩こり、アトピー等に効果的。入浴後は肌がすべすべになり湯冷めしにくいと好評。
営業時間:12時~20時
休日:無休
料金:大人500円、子ども300円
所在地:北海道茅部郡鹿部町字鹿部45
電話:01372-7-2211
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
適応症:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・ 慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・健康増進・虚弱児童・慢性皮膚病・慢性婦人病・ きりきず・やけど・動脈硬化症

ちなみに鹿の湯も吉の湯も、日帰り入浴ができる旅館。泉質が少しずつ異なるので、温泉好きならぜひとも入り比べてみたいところです。鹿部温泉では、この他にも日帰り入浴可能な旅館や浴場があるので、最後に記載した情報も参考にしてみてください。

その他、日帰り入浴ができる温泉

温泉旅館 こにし
加水、加温の無い天然温泉100%かけ流しであり、日帰り温泉の他にも観光客や出張などの長期滞在者にも人気の温泉。
営業時間:12時~20時
休日:男女共用のため要予約(家族での利用可)
料金:大人500円、子ども300円、幼児無料
所在地:北海道茅部郡鹿部町字鹿部148
電話:01372-7-2231
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
適応症:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・健康増進・虚弱児童・慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・やけど・動脈硬化症
公衆浴場 亀の湯
昔と変わらない熱めのお湯は、今でも地元民に愛用されている。源泉は医者も太鼓判を押す程皮膚に良く、飲泉も可能。
営業時間:6時~17時
休日:毎週水曜日(祝日の場合は営業)
料金:大人440円、子ども140円、幼児70円
所在地:北海道茅部郡鹿部町字鹿部30-10
電話:01372-7-2300
泉質:ナトリウム-塩化物泉
適応症:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・ 慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・健康増進・虚弱児童・慢性皮膚病・慢性婦人病・ きりきず・やけど・動脈硬化症
取材協力
鹿部温泉観光協会
所在地:北海道茅部郡鹿部町字鹿部18番地1
電話:01372-7-5655
公式サイト

モデル:清水香菜美

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】