冬でもポカポカ!約80種1400本が茂る室内庭園「苫小牧市サンガーデン」

全面がガラス屋根のため、晴れると陽の光が心地良く降り注ぎ、冬でも暖かな空気に包まれ、しかもさまざまな草花が生い茂っている。まるで楽園のようなそんな場所が、北海道苫小牧市にあるといいます。その名も「苫小牧市サンガーデン」(以下サンガーデン)。なんでも図書館と一体になった室内庭園なのだとか。どんな施設なのか、さっそく覗いてみましょう。

誰もが気軽に立ち寄れる室内庭園

▼写真左手が図書館、右手がサンガーデン

サンガーデンは、市民文化公園(出光カルチャーパーク)の敷地内にあります。1988(昭和63)年11月、苫小牧工業高校があった場所に建設されました。全面ガラス屋根が特徴的な外観デザインは、大地を流れる水と、波頭で輝く雪の結晶をイメージされているのだとか。

▼さっそく中に入ってみましょう

館内に入ると、パッと視界が開けるような感覚になります。二階建てながら吹き抜けのような構造になっているため、高い天井から太陽の光が降りてきて、なんとも言えない開放感を味わうことができます。

▼とにかく明るく、そして緑がいっぱい!

館内は水・緑・太陽の三つをテーマに、滝から流れ出る水、緑豊かな樹木、そして太陽の光から空間がつくられているのだとか。

▼二階に上がると温室もある

室内の温度は、天気が良ければ冬でも20℃を越える日があるということで、ここが北海道だということを忘れてしまいそうです。

▼温室前のテラス席でお弁当を食べる人たち

そのため、市民が二階のテラス席でお弁当を食べたり、談笑したり、それぞれの時間を自由に過ごすことも多いようです。近所に住んでいる人がうらやましくなってしまいますね。

北海道では珍しい樹木や草花も

サンガーデンで見られる樹木などは、二階の温室も含めて約80種、1,400本。主なものとしては、ツバキ、サザンカ、孟宗竹、クスノキ、夏みかんや晩白柚などの柑橘類、キンモクセイ、沈丁花など。

▼赤い色が印象的なツバキ

▼天井に届きそうなほど伸びた孟宗竹

▼いい香りのする可憐な沈丁花

▼晩白柚の大きな実

ここで、職員さんの言葉にハッと気づかされたことがありました。

「冬枯れの時期にも緑を確保するため、冬季に花が咲くもの、葉や花に香りがあるものを植栽しています。苫小牧では見られないものがほとんどですので、孟宗竹の竹の子や、ビワ・イチジクが実際になっているところなど、観察してみてください。金木犀や沈丁花の香りも楽しめますよ」

実は筆者は本州出身。そのため、馴染みのある植物を眺めている感覚だったのですが、実は館内の植物のほとんどが北海道にはないものだったのです。

▼温室には台湾バナナも

しかも、これらの植物を管理しているのは、たった3人の職員さんだというから驚きです。朝の水やりから除草、剪定、薬剤散布や池の掃除まで、この空間を維持するためにありとあらゆる作業をこなされているというから、頭が下がります。

苫小牧市民も、そうでない人も、ぜひ訪れてみてほしいサンガーデン。きっとのんびりした心地良い時間の流れを体感できるはずです。

苫小牧サンガーデン
所在地:北海道苫小牧市末広町3丁目1-15
電話:0144-33-4411
公式サイト