駅を降りたらアンモナイト達がお出迎え!昭和風に再現した天塩中川駅

上川管内最北の町・中川町。その市街地は、南から北に向かって流れる河川・天塩川右岸に広がります。天塩川の両岸には、大動脈の国道40号線とJR宗谷本線。静かな時間が流れる街です。

そんな中川町の中心部にあるのが、JR宗谷本線天塩中川駅。駅誕生日である(2014年)11月8日にリニューアルし、昭和の駅舎に復元されました。

60年続いた駅舎を建築当初の姿にリニューアル

天塩中川駅はもともと、天塩線延伸の際、誉平駅(ぽんぴら)として1922年11月8日に開業しました。本州に同名の駅があることから、旧国名の天塩を冠した駅名「天塩中川駅」になったのが1951年7月20日のことでした。その二年後に新駅舎(約110平方メートル)が落成しました。

改修前の駅舎の外観は、白と淡いグレーの壁面に青いトタン屋根でしたが、新駅舎建築当時は木目がみられました。そこで、2014年に中川町がJR北海道から駅舎を無償で譲り受け、同年5月に改修工事を始めました。

そして完成したのが写真の駅舎。下方が板張りの外壁に、サッシ窓を格子状の窓に、駅舎入口屋根を三角屋根に、それぞれ建築当時の姿に復元。駅舎内には木製のイスを置いています。林業を基幹産業とする町らしく、地元中川町産のトドマツ間伐材をふんだんに使った駅舎は、温かみが増したように感じられます。赤い丸型ポストが良いアクセントになっています。

駅前通りから目白押し!アンモナイトが至る所に!

JR天塩中川駅を下車すると、多数のアンモナイトがお出迎え。
そう、中川町は古くからアンモナイトの化石が発掘されてきた「化石の里」でもあるのです。カントリーサインにもアンモナイトが描かれています。ということで、駅前通りを始め市街地の街灯や看板にはアンモナイトのモニュメントやアートが飾られています。

▼駅前の町内案内図看板の端に

▼駅前の行き先案内板の端に

▼街灯はもちろんアンモナイト

▼交差点にもアンモナイト

ちょっと街を散策してみるだけでもこれだけ見つかりますし、他にも巨大なアンモナイトのモニュメントがあったりと、アンモナイト探しも楽しい街です。

林業の街、化石の街、その両面を垣間見ることのできる、JR天塩中川駅とアンモナイトモニュメント。騒音もなく天塩川が流れる静かな中川町で、都会の喧騒を忘れて、ゆっくりと時間を過ごしてみるのもいいものです。