旅する

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

編集部
Written by 編集部

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

十勝管内豊頃町大津。太平洋に面するこの町では、この地域特有の自然現象が厳冬期に見られます。それは、大津海岸に大小の氷が打ち上げられるという現象。打ち上げられた氷はその神秘的な美しさから、いつしか「ジュエリーアイス」と呼ばれるようになりました。

透明感ある宝石のような氷を見つけて

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

場所は豊頃町大津市街。市街と砂浜との間を堤防が隔てていますが、堤防を越える潮見橋を渡ると砂浜に行くことができます。海岸に行くと、波打ち際から10~20mほど手前側に氷が打ち上げられ帯状になっている光景を目にします。氷は形もサイズも様々。丸っこいもので、手に持てる氷から、四角く身長ほど大きいものもあります。こうした様々な氷が砂浜を覆っているのです。

氷をよく見てみると透明感があります。中には光の角度によって鮮やかなブルーに輝く氷もあります。このジュエリーアイスはカメラマンの人気を集めていて、シーズン中は小規模の早朝ツアーが組まれることもあります。思い思いに氷を積み重ねたり、波打ち際に好きな氷をもっていったりして、朝日に照らされたジュエリーアイスを撮影するのが楽しみなのだそう。

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象
ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象
ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象
ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

発生源は十勝川河口の凍結した氷

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

なぜこの地区の海岸には氷が大量に打ち上げられるのでしょうか。その要因は十勝川にありました。十勝川河口は冬季に凍結しますが、その氷が割れて一度は海に流れ出ます。その後近海を漂流し、しけなど海が荒れると砂浜に打ち上げられるというわけ。波にもまれた氷は角が取れ、丸みを帯びて、手のひらサイズにまでなることもあります。

▼十勝川河口
ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

似たものとしてオホーツク海岸に押し寄せる流氷がありますが、流氷は巨大な氷の層のようなものが押し寄せ、その一部が海岸に大きな氷となって残ります。白い色をしており透明感はありませんが、この十勝川河口のジュエリーアイスは透明度と小ささが特徴。それが光と調和すると美しく人を魅了します。

ジュエリーアイスが大量に打ちあがる!十勝川河口で厳冬期だけの現象

では、十勝川河口南西の大津市街側だけに打ち上げられるのかというとそうではありません。北東側の海岸、トイトッキ浜原生花園側にも打ち上げられます。通常、河口から両側数百メートルの間でこのジュエリーアイスが見られます。規模は気候に左右され、例えば2016年は暴風雪など荒れた天候が続いたため、ジュエリーアイスの当たり年だったようです。

大津海岸にジュエリーアイスが打ち上げられる見頃は、1中旬~2月中旬頃までの1か月とされていますが、自然現象なので発生期間はその都度ご確認を。日中でも観察可能です。なお、打ち上げられた氷が積み重なっている箇所を歩く際は、滑るので要注意です。また、積み重なった氷が崩れて転んだり足を痛めることも考えられますので、その点でも十分注意して歩いてください。

AirBookmark

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。