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”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

2018年3月16日、函館市湯の川。温泉宿が立ち並ぶこのエリアにオープンしたのは、ゲストハウスとシェアハウス、そしてミュージックバルを兼ね備えた、日本初のお洒落な遊び場でした。

ゲストハウスとは名乗らない、Tune Hakodate Hostel & MusicBal(以下Tune)とは一体どんなところなのでしょうか。「音楽」がひとつのキーワードとなって、入り口を開けた瞬間からわくわくして心臓がどきどき鳴り響いてしまう、そんな仕掛けを今回はたっぷり解剖していきます。

ドキドキの始まりは

”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

扉を開くと真っ先に飛び込んでくるのは、Tuneの文字とバックに飾られたレコードのジャケット。思わず、わあっと声をあげてしまうようなこの看板に、心踊らされてしまいます。

そして入ってすぐたどり着くのは、音を自由に鳴らすことのできる、ミュージックバル。ここには、地元の方と宿泊者、居住者の方が、歳や学歴、職業、国籍を軽々と飛び越えてついついみんなで同じ歌を口ずさんでしまうような、そんな空間が広がっています。

▼車庫を改造して創られたバルスペース
”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

居合わせた人の心が近づく仕掛けとは

”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

そのように、そこに居合わせた人がふっと心の距離を縮めてしまうのには理由があります。それは、少し落とした照明の中にキラっと光るオレンジ色のライトが心を落ち着かせてくれるからです。そして、もう一つこの居心地の良さを創っているのは、このバルに立っているスタッフさんたちの笑顔。それらが、落ち着いた心を今度はすっと開かせてくれるのです。

わくわくを創り出す人たち

▼十人十色のスタッフさんたち
”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

スタッフさんは、函館の大学に通っていた人をはじめ、道内外、国内外から集まった多種多様なメンバー。それでも共通項は、音楽が好き、人が好き、というところです。DJやラップができる人、ギターが弾ける人、バンドを組んでいた人、ここではそんなスタッフさんたちともセッションができるかもしれません。ミュージックバルには、ピアノやギター、カホンなどの楽器が置いてあり、自由に使うことができるので、ふらっと遊びに行って音楽を楽しむことができます。

音楽で繋がる人と人、旅先と地元

▼いたるところに散りばめられている音楽
”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

この宿を立ち上げたのは合同会社ToGo。彼らの宿はTuneが2軒目であり、1軒目は札幌にある「Wagayado 晴-HaLe-」。今回函館で2軒目を立ち上げるにあたって、キーワードを「音楽」にしたのは、Haleでのとあるエピソードがきっかけだったそうです。

ある夜、ゲストハウスのリビングでゲストさんたちがそれぞれの時間を過ごしていた時、不意にメキシコ人のゲストさんがギターを弾きながら歌い始めました。すると、それまでバラバラだったゲストさんたちやスタッフさんたちが手拍子を始めたり口ずさんだり、一瞬で音に笑顔が集まったのです。

そのように、音楽には言葉を超える力があると実感し、Tuneは「音でつながる、旅をいろどる」をコンセプトにしたそうです。

音楽は世界共通言語

”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

ここではアーティストさんたちのライブも行っていますが、ライブハウスやコンサートホールでのライブとは一味も二味も違います。ゲストハウスという開けた空間が合わさっているからこそ、アーティストさんとの距離も近く、ライブ後に一緒にお酒を酌み交わしたり、多国籍なゲストさんたちと各国の歌をうたい合ったり、函館の夜に、ぱっと色がつくような想い出をつくることができます。

音楽の先にあるもの

Tuneは音楽をキーワードにしていますが、それはあくまでも来てくれた人が繋がる手段のひとつだといいます。

宿泊施設にミュージックバルを併設させたのは、音楽をきっかけに、会話が弾んだり一体感が生まれたり、誰かの居場所になってもらえたら、という想いが込められています。そしてTuneを通して函館の街が好きになり、函館に住みたい!と思ってもらうことが、Tuneの目指すところなのです。

Tuneから始まる、地域との調和

▼ゲストハウスのドミトリールーム
”地元”と”旅先”を音楽で繋ぐ、函館の新しい遊び場「Tune」

そのため、Tuneにはミュージックバルとゲストハウスのほかにもうひとつ、シェアハウスも兼ね備えています。実際に、住んでみたい!と思ったときに一番問題となるのが物件。その問題を越えて、少しでも気軽に函館に住んでもらうことができるように、全部で10部屋の個室が用意されています。ゲストハウスに泊まって下見をして、気に入ったらシェアハウスに住んでみる。そんな移住の形もTuneでは実現できます。

函館に遊びに行く際は、是非一度、Tuneの扉をそっと開けてみてください。今夜もきっと、素敵な音楽が新しい出逢いを繋げてくれているはずです。

Tune Hakodate Hostel & MusicBal
所在地:函館市湯の川1丁目30-1
電話:0138-85-6630
料金:2,500円~4,500円(シーズンによって変動あり)

2018年5月11日:会社名および施設名に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。―編集部

筆者について

ずー

ずー

北海道恵庭市出身。恵庭にある紅茶の喫茶店、アグラクロックオーナー。背中のリュックとたびするのがすき。言葉がすき。紙がすき。ライブハウスがすき。お喋りがすき。夢中に飛んでく夢中飛行士。