全国的に珍しい”どろ湯”は女性たちに大評判!蘭越町「雪秩父」

前回に引き続き、8月のテーマ「ニセコ温泉」の第2回目をお送りします。16もの温泉地が点在し、温泉の宝庫とも言われるニセコ。そんなニセコ温泉郷の中から、おすすめの温泉施設を紹介していきます。

今回は2015年にリニューアルオープンした「雪秩父」です。案内役はニセコ温泉部の副部長、向田薫さんです。

全国的にも珍しい どろ湯がある温泉

「雪秩父」は看板に「交流促進センター」と書かれてあり、宿泊施設ではありません。地域住民の交流、研修、扶養の場であり、また健康増進の向上を図る施設として、誰でも気軽に利用できます。

▼大自然に囲まれた「雪秩父」

ここで注目したいのは、何と言っても女性風呂。特に露天風呂は、施設のすぐ隣に源泉である大湯沼があるとあって、硫黄のいい香りが周囲に漂っています。

▼広々とした女性風呂側の露天風呂

四季折々に変化する美しい自然に囲まれた景観は、露天風呂に入る楽しみのひとつです。ちなみに今回お休みのニセコ温泉部トム部長は紅葉の時期が、副部長の向田薫さんは雪景色の頃が、それぞれにおすすめなのだとか。

▼どろ湯は、まさに天然のパック

特筆すべきは、女性用の露天風呂にはどろ湯があるということ。どろの出る温泉は珍しく、天然のパックということで女性客たちに大評判です。

向田副部長も、美肌効果を期待して、しっかりとどろを塗り込んでいきます。きめの細かいどろは肌にも優しく、副部長もすっかりご機嫌です。

【動画】交流促進センター 雪秩父のどろ湯を動画で!

かつて間欠泉だったという大湯沼

雪秩父の隣にある大湯沼は一帯に広がるニセコ湯本温泉郷の泉源をなし、湖底から硫黄を含んだ高温のガスや水蒸気が噴出しています。

▼自然の恵みをニセコにもたらす大湯沼

実はこの大湯沼、大正時代中期までは熱湯を真上に向かって噴き上げる間欠泉だったといいます。ところが第一次世界大戦中に火薬の原料となる硫黄が高騰し、大湯沼の硫黄も採掘されてしまいました。結果、湖底の構造も変わってしまい、以前のように熱湯を噴き上げることもなくなってしまったのです。

▼雪秩父の女性用内風呂

間欠泉ではなくなりましたが、この大湯沼を源泉とするニセコ湯本温泉郷が良質な硫黄泉であることに違いはありません。たっぷりとした湯量で泉温も高く、美肌効果の他にリカバリー効果もあると、スキー客たちからも好評を得ているようです。

▼雪秩父にはお土産コーナーも

ゆっくりと温泉で疲れを癒やし、天然のどろパックで美肌に磨きをかけ、日頃のストレスも吹っ飛ぶような時間を雪秩父で過ごしてみてはいかがでしょう。食堂やお土産コーナーもあるので、ゆっくりと滞在できるはずです。

そして気に入ったら、ぜひ季節が移り変わった頃にも訪れてみてください。きっと季節ごとの異なる表情で迎えてくれますよ。

交流促進センター 雪秩父
所在地:北海道磯谷郡蘭越町字湯里680番地
電話:0136-58-2328
営業時間:10時~20時
定休日:毎週火曜日(祝祭日、年末年始、ゴールデンウィーク除く)
入浴料金:大人(中学生以上)700円(税込)、子供(小学生まで)300円(税込)
公式サイト
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ニセコ温泉部
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