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">知る人ぞ知る謎で不思議な美術館「シゲチャンランド」 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
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知る人ぞ知る謎で不思議な美術館「シゲチャンランド」


【津別町】 実は北海道、道東の地に偉大なる美術家がいることをご存知だろうか。 彼は世界的レベルの作品を次々に生み出す兵で、有名どころでいえば坂本龍一さんのレコードジャケットやモスバーガーの小冊子、我々世代でいえば『ひらけ!ポンキッキ』のオープニングタイトルをも手掛けている人物。その名も 大西重成。

わたしが彼の存在を明確に把握したのは、オホーツクイメージキャラクター「つくつくオホーツクん」である。何とも表情が愛らしいそのキャラクターは見るたびわたしの感性を静かに刺激し続け、いつしか気になってどうしようもない存在にすらなってしまった。その作者が大西重成さんであり、調べてゆくうちに彼の美術館があることをも知り得た。それも津別町という、それまで失礼ながらただ田舎町という印象しかなかったあの町に!

当然の如く、さっそく出向くことにしたのが今から3年前。ぽつりぽつりと家屋やお店のある通りをもっと奥へと進むと突如、山道のなかにいきなり真っ赤!しかもインパクト大!!なにこれ!!!と何も知らない人でも目を惹きつけられてしまうであろう建物発見。それが大西さん自らが経営する私設美術館「シゲチャンランド」だ。

知る人ぞ知る謎で不思議な美術館「シゲチャンランド」

第一印象はとにかく怪しげ。行く気満々で来てはみたものの、正直ちょっと入館にとまどうくらい。そわそわというかドキドキというか、ちょっと怖いような光景と異国情緒漂う音楽でお出迎え。しかし1歩踏み入れた途端、わたしの警戒心は一気に吹っ飛んだ。

完全にわたしの好みど真ん中だというのも幸いしてか、ものの数分でもう虜。彼の作品はミステリアスなものもあるが、全体通して「かわいい」ポイントが多々うかがえる。色使いがポップだったり、女心をくすぶる表情をしていたり、そんな作品が多いのである。女性ははまる人も少なくはない。現に、女性客が大半だ(美裡紫入館時調べ)。

知る人ぞ知る謎で不思議な美術館「シゲチャンランド」

ガラクタだったり、木の実だったり、動物の骨だったりを彼の凄まじいアイディアひとつで見る人の心をぐっと掴む。そして何しろ、作風にしても配置にしても何においても抜群のセンス。だからわたしもあれから4度も足を運んでいるわけだけれど。

はじめ、受付で応対してくれる個性的な服を来たやさしいオジサンが大西さん本人だったとは露知らず、それでも次に行ったときにも特別声を掛けようという気にさせないところは大西重成の最大の魅力だとわたしは思う。しつこく接客するでもなく、かと言って放置しっぱなしでもなく、適度な距離感を保って話しかけてくれる大西さんが大好きだからこそまた行きたくなるわけだ。グッズ売店にいる奥さまもまた然り。

知る人ぞ知る謎で不思議な美術館「シゲチャンランド」

とにかく、創作や芸術にちょっとでも興味のある人は一度行ってみる価値はあると思う。津別町、今までばかにしていてごめんなさい。そうとすら思えてくる道東自慢の美術館。おみやげに、シゲチャンオリジナルキャラクター「ひょうたん野郎」グッズなんて買ってゆけば幅広い年齢層から喜ばれそう。わたしも手ぬぐい、大事に大事に愛用中。

大西重成「シゲチャンランド」、美裡紫イチオシです!



シゲチャンランドHP
http://www9.plala.or.jp/wl-garden/shigechanland/
開館は5/1~10/31まで。
時間や休館日はHPを参照のうえ。入場料700円

筆者について

美裡紫

美裡紫

1981年7月2日北海道生まれのライター・エッセイスト。「美裡紫の発掘☆オホーツク」では主にオホーツク管内の旬の情報を発信している。これまでに道東圏タウン情報誌『CAM’S北見』でのエッセイ連載をはじめ、モデル活動や各地カフェにてフォトギャラリーを開催している。趣味は写真・創作関係。