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見る向きにさえこだわった、新装オープン「山の水族館」の楽しみ方

美裡紫
Written by 美裡紫

見る向きにさえこだわった、新装オープン「山の水族館」の楽しみ方

田舎の温泉町に古くからあるかのようなひっそりとした建物があって、川魚を中心に展示された「山の水族館」があるのは、道東に住んでいるなら以前から知っている人も多かったはず。2012年の夏、この水族館がとってもきれいにおもしろさもプラスされ新装オープン!というわけで、遅ればせながらわたしも鑑賞してまいりました。

 入館してすぐ右手には、以前といちばんの変化を遂げたであろう「滝壺水槽」がある。半トンネル状になり真っ青できれいな水槽には激しく水が流されていて、細身の川魚が一生懸命泳いでいる様子が見られるので、普段知ることのできない「いかに川魚が強いのか」という実態を目で確かめることができる。

▼ヒメマス、その他小魚水槽、イトウ
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見る向きにさえこだわった、新装オープン「山の水族館」の楽しみ方  他にも、川が凍る様子を再現するために外へ作られた水槽を館内で確かめることができたり、時間毎に水位が変わり魚たちのジャンプを見られる水槽や、もちろん今まで同様、日本最大級淡水魚のイトウが泳ぐ水槽も見やすく大きくなって設置され、ふれあいスペースではカメやドクターフィッシュに直接触れることもできるので子供連れでも楽しめそう。

見る向きにさえこだわった、新装オープン「山の水族館」の楽しみ方  で、わたしが満を持しておすすめしたいのが「金魚の万華鏡水槽」だ。ふれあいスペース中央部に、ぱっと見で何がいるのかも、その物自体が何であるのかもわからない大きな木製の筒があり、そこを上から覗いた瞬間に飛び込んでくるファンタジーは最高!子供も大人もその美しさは知っている万華鏡と、かわいい金魚たちを組み合わせたこの水槽は芸術レベルはかなり高い。特にわたしは金魚が好きで、以前から金魚は上から見たほうがかわいいと、とあるアーティストの作品のファンでもあったことからこの万華鏡水槽はわたしにとっては「これだけのためにでもまた来たい」と思える存在で、山の水族館最大の魅力だと個人的には思っている。胸騒ぎが止まらず、写真は何枚撮ったかわからないくらい。

 建物自体がさほど大きくはないため魚の種類も他の水族館に比べ決して多くはないので、魚を見たいだけの方々には物足りないではあろうけれど、ここは「魚を見せる」のではなく、「魚を魅せる」水族館。どれだけ大きいか、どんな生き方をしているのか、どこから見ると美しいのか、そういったポイントを抑えて見ていただきたい。

 この水族館、日本唯一の水族館プロデューサー・中山元さんが手掛けたことは既に有名な話だけれど、川魚という一見地味な魚たちをここまで魅せてくれるなんて天才だと思うし、ぜひもっと色んな人に足を運んでもらえたらいいな。


山の水族館
 住所:北見市留辺蘂町松山1-4
 入場料:大人670円(中学生440円、小学生300円)
 ※営業時間・休館日はHP参照

筆者について

美裡紫

美裡紫

1981年7月2日北海道生まれのライター・エッセイスト。「美裡紫の発掘☆オホーツク」では主にオホーツク管内の旬の情報を発信している。これまでに道東圏タウン情報誌『CAM’S北見』でのエッセイ連載をはじめ、モデル活動や各地カフェにてフォトギャラリーを開催している。趣味は写真・創作関係。